高血圧のはなし

硬くもろくなった血管をが壊れる

水道ホースで水をまく時、ホースの先端を指先で押さえると、飛び出る水のスピードは速くなりますが、出る量は少なくなり、蛇口につないだホースは水圧でふくれ上がってしまいます。

これと同じような状態が血管内で起きるのが、高血圧です。

こういった状態は心臓に負担をかけるだけでなく、動脈硬化でもろくなった血管を壊す原因になります。

高血圧の主な原因に、コレステロールがあります。

コレステロールにはHDL(善玉コレステロール)とLDL(悪玉コレステロール)の二つがあり、 LDLが血液中に増えすぎると血管の内側に蓄積されやすくなり、その結果動脈硬化を起こします。

血管内に蓄積したLDLは血管の内径を細くしてしまい、血液の流れを遮るようになります。 その結果、血液が末端まで行き難くなり、それを補うのに心臓が今まで以上に血液を送り込む為、血管内の圧力が高まってしまいます。


脳には常に新鮮な血液を送る必要があります。

脳の動脈が動脈硬化で硬くもろくなった場合、血管内の圧力が高くなることによりもろい部分が破れやすくなります。

脳の動脈が破れれて出血した場合を脳出血、そして脳出血により脳が正常に働かなくなった状態を脳卒中と言います。

心臓の心筋にも常にエネルギーの元となる新鮮な血液が必要です。

心臓の筋肉に新鮮な血液を送る役目をするのが冠動脈ですが、この血管が動脈硬化によって詰まってしまうと、詰まった場所から先の血管に血液を送ることが出来なくなり組織が死んでしまいます。 このような症状で一時的なものを狭心症、末端組織が死んでしまった症状を心筋梗塞と言います。


高血圧を防ぐには食生活の改善と運動にあります。

食事は摂取エネルギーを控え、脂肪を摂り過ぎない、コレステロールを多く含む食品を抑える、食物繊維をたくさん摂るなど食生活を改善することにより予防することができます。

運動では無理なく長時間行える、有酸素運動が適しています。

ウォーキングでは1日7000~10000歩程度を毎日すると良いです。 有酸素運動では、エアロビクス、水泳などが適してします。

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